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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長小杉英紀

第244回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。

平成26年11月12日

 

「本能の凄さ」

みなさん、こんにちは。

突然私ごとで恐縮ですが、比較的通勤の際、本をバッグに2、3冊入れています。
これは、今よりも乗車時間が長かった学生時代からの習慣なのですが、あくまで「暇つぶし」が目的なので、ジャンルは全く違うものであったり、似通ったものだったり、とまちまちで、読んでいて飽きたら違うものを読む、という感じです。
それで、先日本屋さんを物色していて目にとまり、思わず購入した本が、
「昆虫はすごい」(著者:丸山宗利)
という何とも直球過ぎるタイトルの本でした。

内容もタイトルそのままで、知られざる昆虫の能力と生態が紹介されています。
一口に「昆虫」といっても、地球上で確認されているだけでも百万種、未発見の種となるとその2~5倍いるらしいです。
これだけの数の昆虫がいると信じられないような能力を持ったものも沢山いるようです。
中でも私が一番驚いたのが、熱帯アジアに生息するエメラルドセナガアナバチというハチです。
このハチはゴキブリを捕らえて幼虫のエサにするのですが、その捕獲の際2回ゴキブリに毒を注入するそうです。
1回目は胸部神経への毒の注入で前脚を麻痺させます。2回目は逃げる行動を司る神経に刺して自由を奪うそうです。
この2回の異なった神経への毒の注入により、ハチよりかなり大きく、自分で飛んで運ぶことのないゴキブリを、歩けるが逃げることは出来ない「ゾンビゴキブリ」を作り出し、触覚を咥えて巣穴まで誘導した上でそのゴキブリに産卵をし、孵化した幼虫はそのゴキブリをエサにするそうです。
あるハチの一種が自分より大きいとはいえ、同じ昆虫の、細い細い異なった2種類の神経の場所を正確に見抜いて針を刺す、ことをやってのけるのも凄いですし、その目的が「ゾンビ化したゴキブリを作ること」にあるに驚かされました。
億単位の年月の中で身につけて行った能力だと思いますが、これはやはり「本能」に基づいた行動です。
特に教えられたわけではなく、その個体が自然に行っている行為、と考えると、このハチだけでなく全ての生物がもつ本能の凄さを改めて感じます。
そう考えると、私たち人間も生まれ持った本能を素直に使った動き=4スタンスのタイプ、が人間が持つ本能の動き、といえます。

「(軸を作って)何も考えずに動いたらそうなる」ように本能を発動させていきたいものですね。


 
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