「長い坂の絵のフレーム」
皆さま、こんにちは。
今週のコラムを担当します中條雅章です。
宜しくお願いします。
私が小学生だった頃のある日曜日。
台風で、ビュービューと風が吹き、家の外はひっちゃかめっちゃかな感じになっていました。
一夜明け、次の日の朝、起きたら晴天!
台風一過で、清々しい朝を迎えました。
いつものように、ランドセルを背負い学校へ。
月曜日の朝という事もあり、
全校生徒が集まり、校庭での朝礼。
普段は、校長先生、教頭先生が朝礼台に立ちますが、
その日は、姿勢の良いダンディーな男の先生が、台風一過についてお話しをしてくれました。
何故か、その日の朝礼の映像が、何十年経った今も、記憶に残っています。
小学校を卒業して42年。
そのダンディーな先生は93歳!
小学校の教員生活を全うされ、
今現在は、埼玉県北本市に、密かに独りで生活をされているとの事。
先日、あるご縁を頂き、そのダンディーな先生にお時間を頂き、ご自宅にお邪魔させて頂きました。
今現在も、姿勢良く立ってました!笑
担任をした先生と生徒の間柄でもない私。
ダンディーな先生の記憶には、カケラもない私。
ほぼほぼ初対面の立場なのに、
快く受け入れて下さいました。
お話しは、約3時間!
先生の生い立ちから始まり、
あの日の朝礼の台風一過のお話しまで!
そして、当時の私自身の担任の先生が、新米教師だったという事もあり、ダンディーな先生が先輩として良く呑みに連れて行った!というお話し等など、、、
先生の講話を聞かせて頂きました。
過去の記憶、、、
各個人の記憶から始まり、
お互いの記憶と記憶を擦り合わせると、
不思議なもので、自分自身の持ち合わせている過去が、新たな違った過去を導いてくれます!
記憶というパズルのピースとピースが繋がっていく!
1つ、2つのピースでは、パズルの絵になりませんが、
3つ、4つとピースを繋ぎ合わせていく事で、
過去の事実の絵柄が、幅を持ち合わせて出来上がっていく感じがします。
誰にも変えられない記憶が、時を経て変わっていく感じに!?
生きていて、、、
昔の記憶なんて、どうでも良いのに、と思ってみたり、、、
今更、昔の記憶を、繋ぎ合わたところで、この先の人生、何が変わるのだろうか?と思ってみたり、、、
記憶って、何なんだろうか!?
珈琲を頂きながら、そんな朝を迎えています。
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