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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長小杉英紀

第241回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。

平成26年10月24日

 

「柔と剛」

みなさん、こんにちは。

よく身体のタイプとして「柔」と「剛」の分類がありますね。
「柔」のタイプの基準は、身体が柔らかいことがその根拠ですが、「剛」に関しては、身体が硬い場合に、「柔に非ず=剛」となる場合が多いようです。
しかしながら、人の身体をこの二つで二極化するべきものではないと思いますし、どちらもより高い状態であるのが理想です。身体能力が高い、と言われる人たちは高いレベルで両方を兼ね備えています。

そこで、「軸」の重要性があらためて確認出来ます。
まず、脱力して自然体で立つには「柔」が必須ですし、そこから「軸」を作るにも力んでいては上手く出来ません。
そして、「軸」が出来れば、「身体の安定」という「剛」が生じます。
その「剛」があることにより、「体幹が自由に動く」ための「柔」な動きを獲得出来ます。
「しなやかで且つ強い」身体や動きには「軸」無しにはあり得ないのです。

先日、新しい4スタンスの本のモデルとして撮影に参加させて頂きました。
細かい内容は省略しますが、基本的にはリポーズを行いました。
普段、廣戸道場でみなさんにお伝えしているリポーズは、身体を柔らかくするための「柔」のものが多いのですが、
今回の撮影は、その「柔」のかたちから、更に「地面を踏む」「軸の形成」をより意識して、より正確に行う、かなり運動強度の高い「トレーニング」としてのリポーズになりました。

写真(静止画)の撮影でしたので、ポーズを取った状態で止まっていなければならないのですが、これが非常にキツかったです。
かといって、身体を硬くして固定しているわけではなく、あくまでしっかり立つために必要最小限の「軸」の意識をより強く持つだけなので、身体の柔軟性は保たれたままなのです。

当然、撮影当初と比べると、進行状況に比例して身体全体の可動域は大きくなりますし、難しかったポーズが後半はスッと出来たりしました。
それでも、負荷は体幹のコアに物凄くかかっているので疲労度はかなりのものです。

例えるなら、一日の疲れをとるために「緩める」をメインにしたものを「柔のリポーズ」とするなら、「強化」を目的とした、より負荷の強いものは「剛のリポーズ」とでも言えるかもしれません。
(誤解のないように繰り返しますが、どちらも身体は柔らかくなりますし、何処が痛むことは全くありません)同じリポーズではありますが、改めてその多様性が確認出来た出来事でした。

人の身体は、やはり「健康」あってのものです。みなさんには是非ともリポーズをより実践して頂いて「柔と剛」の身体を手に入れて頂ければと思います。


 
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