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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部西澤正樹

第240回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹です。

平成26年10月15日

 

「火垂るの墓」

先日、連休で時間に余裕があった事もあり、久しぶりに家族で映画を観ました。
以前金曜ロードショーで放映されていた、「火垂るの墓」というスタジオジブリの作品です。
有名な作品なので、ご覧になられている方も多いかもしれません。

内容は、第二次世界大戦中の日本を舞台にした兄と妹の兄弟の物語です。
兄は中学生、妹は幼稚園の年少位の設定でしょうか?
母親を空襲で、父親を戦地で亡くし、親戚に身を寄せるのですが、次第に叔母さんに冷たくされ、2人が選んだのは、そこを出て2人きりで生きていく道でした。
防空壕を家代わりにして、時には畑の穀物を盗んだりしながらも逞しく、2人は生きていきます。
貧しいのですが、2人で寄り添い、誰にも邪魔されない、清らかな、掛け替えのない時間を過ごします。
そこに登場する無数の蛍の光は、強い光ではないのですが、美しく、儚く、まるで2人を象徴しているかのようでした。
結局、妹は栄養失調からか亡くなり、兄も間も無く力尽きました。

空襲を受け焼野原になった街。
ひっきりなしの空襲で不安を募らせ、人を思いやる余裕が持てなくなっていく人々。
兄が妹を思い、全てを背負い頑張った事。その兄を支えた妹の健気な愛らしさ。
時代によって、どうにもならなかった事の切なさや、そんな中でも懸命に生きようとした人々の姿が、とてもリアルに描写されていました。
こんな事が僅か70年前の日本でおこっていた事を忘れずに、当時の人々に感謝をしながら、これから時代を担っていく自分の子供たちにも語り継いでいかなければと強く感じました。


 
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