「号外、的な」
今回のコラムを書き進めていた途中でしたが、サッカーの日本代表がブラジル代表に勝利するという歴史的な快挙を今まさに目の当たりにして急遽変更しております。
過去13度の対戦で11敗2分だった相手に歴史的な勝利です。
前半0-2のビハインドから後半の3得点での逆転勝ち、という結果以上に内容的にも面白い試合だったと思います。
ちょうど30年前に、旧国立競技場でブラジル代表との試合を現地観戦したのを思い出しました。
我らが「ミスター浦和レッズ」の福田正博選手のブラジル相手に日本が奪った初ゴールを目の当たりにして興奮しましたが、結果は1-5、スコア以上の力の差をまざまざと見せつけられましたね(その時試合に出ていた三浦知良選手が今も現役選手というのは信じられません)。
それにしても前回のワールドカップカタール大会でのドイツ、スペインからの勝利も含めて、1998年フランス大会に初出場して3戦全敗だった27年前、本当に日本代表は強くなりました。
本大会出場枠が拡大されたこともあり、アジア予選では「ドーハの悲劇」や「ジョホールバルの歓喜」などのヒリヒリした感じはもう味わえないであろうと思うと、それはそれで貴重な時代を体験出来たのかなとも思います。
今日の試合も出場した選手の大半はヨーロッパのクラブに籍を置く「海外組」というのも、普段から海外選手と真剣勝負をしている中でものや物怖じしないメンタルや技術やフィジカルが磨かれていったのかなと思います。
やはり、スポーツに限らず「100回の練習より1回の試合(本番)」のほうが圧倒的に得るものは大きいように思います。
ある意味、練習は「予定調和」ですが、試合は「不確定要素への対応」です。
自分たちの主観や都合のいい解釈だけでは(対人競技には)絶対に勝てません。
今回のブラジル代表からの勝利も選手を含めてスタッフや多くの関係者が関わって入念な準備がこの結果を呼び込んだのでしょう。
この成功体験を元に、来年のワールドカップで念願のベスト8、更にはそれ以上の結果を残すのではないかと思うととても待ち遠しい限りです。
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