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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長 小杉英紀

第744回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀 です。

令和6年11月13日

 

「結局…」

脚のリハビリのため少しずつ走るようにしています。トレーニングとして走る機会が減っていたのも怪我の原因の一端かと思い再発防止も兼ねてのことです。

装具が取れる前から歩いてはいたので長時間の歩行で疲れることはなくなっていましたが、ゆっくりのジョグに変えた途端1,2分で息が上がりだしました。
脚力だけでなく心肺機能も相当落ちているなあと考え、自転車に乗ることでこの2つを改善出来るかと思いクロスバイクでそこそこスピードが出せるサイクリングロードを10kmほどを心拍数も上がるように走ってみましたがジョグをしたときほど息は上がりませんでしたし運動最中に疲労感を感じることはありませんでした。

考えると、免荷の状態が長かった分、走るときに生じる「接地の衝撃」が想像以上に脚へのダメージとなっていたようです。

ただでさえ、骨や筋肉など身体全般(特に左下肢)の強度が落ちているところに、ランニングでは自重の3〜5倍の負荷がかかるといわれているのですからすぐに「脚に来て」しまいした。
脚の筋力低下による「脚のポンプ作用の低下」も起こっていたと思われ血液循環も低下した結果「走ると疲れる」状態になっていたと思います。

おかげさまで今は「走るための強度」も上がってきました。
「軸で立って体幹で動く」ことを長年続けてきた成果か自転車でもジョギングでも筋肉痛(特に脚周辺)はほぼ皆無です。

結局のところ、負荷をかけないと強度は上がらないし強化にはなりませんが闇雲に重いものを扱うのは負担ばかり増え各人が持っている身体の機能を低下させる恐れもあります。

「軸を作る・維持する」ことの難易度は軸のない生活を続けてきた人ほど高く感じると思いますが、それは間違った動作やトレーニングを見聞きしてしまったことの弊害で、元々人間に備わった機能と考えれば再現することは誰にでも可能です。
実際、同窓会で約10年ぶり再会したマラソンを趣味にしている同級生に軸のトレーニングのアドバイスをしたところ長年の腰痛から解放されタイムが向上したにも関わらず疲労や痛み、ダメージも格段に減ったとの嬉しい報告もありました。

「軸のある日常」の積み重ねなみが「非日常への対応」を可能にします。



 
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