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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部西澤正樹

第741回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹 です。

令和6年10月23日

 

「結果は出るもの」

今回は、あるクラシックバレエをされている患者様のお話をさせていただきたいと思います。

その方が通われているバレエ教室の先生は、とてもご熱心な方で、ご指導に妥協はありません。
時には「もっと腰を真っ直ぐに立てなさい」などと、脚で背骨を蹴るようにして無理に伸ばさせたりする事も。
おそらく「最終的に在るべき姿」を教えてらっしゃるのだとは思うのですが、身体の事を考えると少しばかり心配です。

何故ならば「一度とってしまった形」はそこに至るまでの経緯があり、その結果生じた姿だからです。
だからその形を変えてしまう事は、そこまでの経緯を無視した、危険な行為になりかねません。

ただ指導者としては、生徒さんに目的地を伝えなければならず、そこは致し方ない点があるとも思います。
キャッチャーがピッチャーに対して「ここに投げてこい!」と言っているのと同じだと思うからです。

なので、そこは指導を受ける側が「なぜその形になってしまったのか?」を分析し、準備から正す事で「自然と理想の形に落ち着く」事を目指さなければなりません。

ある剣術の達人も同じ事をおっしゃっていました。
「ほとんどの剣術家は剣の振り下ろし方や斬り方を伝える。
でも大切なのは振り被りの方だ。正しく振り被る事が出来れば、逆再生で自動的に正しく振り下ろせる。
そのためには右手が強くても左手が強くても軌道がブレる。
両手が同圧になるように剣を持ち、体幹で振り被る事が大切」

共通する考え方は、「結果は出るもの。無理やり出すものではない」だと思います。
出てしまった形は取り繕ってはならない訳ですね。

私自身も「何故その結果に至ったのか?」
その考えを全ての出来事に対して向ける事を、根気よく続けていきたいと思います。

それは「先を読む」という事にもなるかと思います。
また、結果のこじ付けによって生じた歪みや負担を敏感に察知出来るように、人に対しても自分に対しても目を向けていきたいと思います。
その結果、どんな時でも歪みのない「自然体」でいられたらいいですね。

ちなみにお話に登場した患者様は、毎日コア6やリポーズなどを実践し、20年間バレエを続けてらっしゃいます。
ますますのご活躍を期待し、これからもサポートさせていただきたいと思います。


 
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