「感動をありがとう」
皆様WBC準決勝メキシコ戦、ご覧になりましたか?凄まじい一戦でしたね!
恥ずかしながら普段野球中継をほぼ観る機会が無い私ですが、今回は世の中の機運に乗って拝見させていただきました。
更には中継終了後に放送された、試合を詳しく解説している番組まで、興奮冷めやらず観てしまいました。
その番組で解説された試合中に起きていたドラマを知れば知るほど、何て深く奥行きのある試合だったんだろうと、更に感銘を受けました。
そしてそもそも一流の選手の中から選ばれた、超一流の選手一人ひとりが、
「今自分が何をする事がチームの勝利という結果に繋がるのか、果たすべき自分の役割は何なのか」
を、頭、身体をフル稼働させて全力で行っていた姿は、チーム一丸となって創る芸術的なひとつの作品のようでもありました。
敵ピッチャーとの対決や、敵バッターとの対決での一騎討ちからは、まるで達人同士の真剣での斬り合いのようなヒリヒリとした緊張感も味わいました。
スタジオ解説の方が言われていた中で特に印象に残ったのが、7回吉田選手の3ランホームランの場面でした。
僅か1打席の間で最初は空振りさせられた球に対して瞬時に軌道修正し、
次に更に際どいコースにきた同じ球種に対 して、アジャストさせてスタンドまで運んだんだそうです。
そして9回にツーベースヒットを打ち、ヘルメットを脱ぎ捨てながら走塁し、ベンチの仲間を鼓舞するように何度も何度もガッツポーズを見せた大谷選手の気迫溢れる姿。
更に9回のやはり吉田選手、長打が狙えるかも知れないのに、より確実に出塁出来るフォアボールを選んで、次の仲間を信じて託し、そしてそれに見事に応えてサヨナラ打を放った村上選手。
そこまで調子の上がらなかった村上選手を、最後まで信じて任せる決断をした栗山監督。
そうして全員で一つ一つ丁寧に大切に紡いで次に繋げていった結果が、あの勝利を呼び込んだんですね。
個の能力を磨き上げる努力を怠らない事。
常に頭をフル稼働させて状況に応じて瞬時に軌道修正していく事。
チームとしての目的達成のために自分の役割を全うする事。
それを全員が行う事で生まれる仲間との信頼関係。
それら全てを楽しむ前向きな気持ち。
などなど、物凄く高いレベルでのスポーツの醍醐味を見せて頂きました。
そしてこのコラムがアップされる頃には決勝戦の勝敗が決しているかと思いますが、
きっと更なるドラマが生まれている事でしょうね! |