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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部西澤正樹

第650回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹 です。

令和4年12月14日

 

「触れる」

12月も半ばになり、冬らしい寒さになってきましたね。
今回は山口創さんという身体心理学を専攻されている大学教授の著書「皮膚は心を持っていた」から感銘を受けた箇所を抜粋して、コラムにしたいと思います。

まず医学的なお話。
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、外胚葉、内胚葉、中胚葉と3層に分かれる時期がある。それが次第に分化して、
内胚葉からは内臓、
中胚葉からは骨と筋肉、
外胚葉からは皮膚と脳に分かれていく。
この事から皮膚と脳は元々は同じものだった事が分かる。
更に脳と比べて、その突出した面積の広さから、多くの感覚(触覚、痛覚、温度覚)を感知して大量の情報を処理している器官なのである。
故に皮膚は「第2、第3の脳」「露出した脳」などと言われる事もある。
だから皮膚を撫でる事は脳を撫でる事、と言っても良い程である。

それから本文に登場するアルセラピストのお話。
そのセラピストは「トラウマ療法」をされていて、訪れる患者は「生きたくない」という感情を持っている方が多い。
幼少期に虐待などのトラウマを抱えており、他人に触れられる事にとても恐怖を持っている。
そういう方に触れるためには、まず信頼関係を築かなければならない。
そのために1年以上要する事もあるようです。
患者さんが「相手を信頼せず、身を固くして呼吸を止めている」ようでは、触れる事は逆効果になるからです。 
ただ、信頼関係が築ければ、触れる事は触れられる事でもあるので、互いの間に一体感が出来て境界が曖昧になる。
それによりお互いの身体に「共振」が起きる。
故に本当に優れたセラピストは、同時に優れた心理カウンセラーでもある。

そんな風に書かれていました。
施術家として、骨理学ではありますがその前に皮膚に触れている事、皮膚は脳である事、信頼関係がなければそれは暴力になってしまう事。
患者さんに触れる、という事に対して、また気持ちを新たにさせられました。

今年も残り2週間程ですが、体調に気をつけて集中していきましょう。
個人的には本年中のコラムは最後になります。1年間ありがとうございました。


 
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