「師匠と弟子」
皆さま、今週のコラムを担当させて頂きます中條雅章です。
宜しくお願いします。
師匠と弟子。
ある学問や知識、技能、技術を伝授する関係において、
伝授する側が師匠になり、
伝授される側が弟子となる。
一般的に、師弟関係とされます。
この世の中、様々な世界における師弟関係があると思います。
芸能、音楽、茶道、書道、武道、相撲、落語、、、
特に、〜道(どう)の様に、道(みち)という字がつく世界は、師弟関係が存在するのかもしれません。
ある習い事を始め、先生と言われる方と出会い、
先生と生徒、監督と選手という立場から、
師匠と弟子という人間関係に変わっていく。
私が思う師匠と弟子。
様々なご縁があり繋がれたとしても、
師弟関係の本質の部分は、心ではないかと思います。
一時の、その場限りの師弟関係なのか?
人生における師弟関係になるのか?
師匠側は、その技能を後世につなぐ為、
伝授しながら、弟子を一人前にさせ、食わせて行く気持ちを持つ。
人として、生き方までも指導して下さる。
弟子側は、師匠を育ての親とし、親孝行の気持ちも持ち、受け継いでいく気持ち、心を持ち合わせる。
決していいところどりでは、心は生まれない。
特に弟子側には、覚悟を決める必要がある。
例え理不尽な事があったとしても、自己消化、自己処理出来る力、その心、心構え、心の器がないと、成立、継続していく事は困難になるはず。
技術、技能の鍛錬には納まらず、人生の修行であり、修行とは何でも飲み込んでしまうモノである。
時間の経過と共に環境が変わっても、
心の師弟関係は成立するのか?
時代が変わっても、社会的地位や技能に限らず、
師匠と弟子、同じ人としての人間味、お互いの向き合いが大事だと思います。
今日も、廣戸道廣戸道場に向かいます。
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