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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長 小杉英紀

第614回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。

令和4年3月30日

 

「アウトプットと告知」

昔の漫画で「少年アシベ」という4コマ漫画がありました(ゴマちゃんの出てくるアレです)。

その中の一話で、アシベくんとお父さんが観ているテレビのクイズ番組に、出題者の「さあ、この問題の答えは?」と問われる度に「知ってる」とだけ答える続けるクイズ王が出ていて「すげー、クイズ王はなんでも知ってるんだー!」と感心するアシベくんと神妙な面持ちのお父さん、というがオチの作品がありました。

もし仮に、このクイズ王のように、具体的な表現をすることも無いのにさも可能かのように振る舞う(実際に投げも打ちもしないのに160キロのボールが投げられるし打って150m飛ばせる、と言うだけの)人がいたら、さすがに眉唾物と思わざるを得ません。
「具体的な解答を一切出さないクイズ王」という理不尽な話ですが、知識や能力が正しく備わっているのか否かを確認する方法は何らかの形での具体的なアウトプット(話す、書く、動く、行う、など)するしか方法はありません。

また、そうすることによって顕在化したその時点での達成度や改善点を確認した上で、更なる向上のための基盤にするという流れはとても重要ですし、その過程の中には自分自身の意識や認識の外にあったことが発露する「経験・蓄積の整理」とも言えることが起こります(俗に言う「アイディアが降りてきた」感じ、かなと)。
「下手な考え休むに似たり」という言葉がありますが、出来ていない人があれこれ考えることは無駄に等しいしそれなら兎にも角にもまずはやってみる(アウトプットする)こと、ということでしょう。

ということで、現阪神タイガース 一・二軍巡回打撃コーチでレッシュマスター級トレーナーの藤井康雄氏と私の共著、廣戸聡一先生監修の「4スタンス理論 打てる理由、打てない理由」という野球のバッティング本が4/5にベースボール・マガジン社さんから出版されます。

藤井さんと私の対談形式(でのアウトプット)となっており、その制作にあたり延べ10時間以上バッティングについて語りあったものです。
藤井さんのプロ野球の選手・指導者の貴重な経験からの発言に触発されて、ヒトの身体に携わる者としてまた野球経験者としての私自身にも新たな発見が沢山あった対談となりました。

また、こういった対談は本題と脱線したところに当人同士が一番楽しめる部分が隠れているのも発見出来ました。
指導者向けとなっていますが、要点の部分は太字になっていてそこだけ目を通していただければお子さんでも実践しやすいように工夫をしてあります。

また野球の本ではありますが、主語を「バッティング」から読者の方々それぞれの競技や専門種目に置き換えて読んでいただいても「ヒトの身体のアウトプットに必要なこと」という共通項をイメージして制作にあたりました。

もしご興味があればご一読頂いてその際皆様のお役に立てれば幸いです。




 
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