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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長 小杉英紀

第597回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。

令和3年11月24日

 

「新旧」

プロ野球の日本シリーズが真っ只中ですが、
アメリカのメジャーリーグは一足先に終わりました。26@年振りにアトランタ・ブレーブスがワールドチャンピオンになりましたが、話題はなんと言っても大谷翔平選手の活躍とアメリカンリーグMVPを満票での獲得かと思います。

大谷選手に関していろいろな記事を見かけますが、アメリカの人達からすると顔つきは童顔らしく、彼らの目にはまさに「野球の上手な少年」が「そのままメジャーで大活躍」というように映ったらしく「大谷フィーバー」の一端となったようです。

アマチュアレベルでは「エースで4番(主力打者)」は普通にいますが、それをメジャーの舞台で見事に体現したのは現代野球では偉業で異形だと思います。
記録上比較と対象となる「ベーブ・ルース(以来)」で、およそ100年前まで遡らないと同じことをした選手がいないことからしてもとんでもない事なのが分かります。

そのベーブ・ルースと同時代に日本にも沢村栄治という「不世出の大投手」がいました。今でもその年最も活躍した先発完投型投手に送られる栄誉として「沢村栄治賞」と名前を留めています。
当時撮影された映像を最新技術で解析すると時速160キロは出ていたであろうこと、弱冠17歳でベーブ・ルース率いるメジャーリーグ選抜チームをきりきり舞いさせたこと、日本プロ野球初のノーヒットノーラン達成など快挙は多数ありますが、打撃でも秀でていたそうで、沢村を投手に専念させるために元々の右打ちから左打ちに変えさせたという逸話や、太平洋戦争に召集され手榴弾の投てきで肩を痛め投手としての活躍が見込めなくなったため打者転向を考えていたそうです。
それだけ投打ともに非凡な才能を持っていたと思うと「幻の二刀流」だったのかも知れませんね。

その沢村投手は「沢村さんのような速い球を投げるにはどうしたらよいか?」との後輩投手からの質問に、じっと考えた後ただ一言「走れ」と答えたそうです。



 
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