「おとうさんといっしょ」
以前道場に5歳のお子さんが速く走れるようにとお父さんと親子でパーソナルトレーニングを受けに来られました。
走りが特別遅いわけではなくタイプに即したことをすれば将来よくなると思われて来られたそうです。
年齢からすると、タイプの話より全身が柔らかく使えて伸びしろを作ることが重要だとお伝えし、いくつかエクササイズを行いました。
かなり動けるようになってきたのですが気になることが一つ。お子さんが椅子に座ってられずすぐに横になりたがります。
実は横に立っていたお父さんが胸を張って軸がなく立たれていたためお子さんに伝達しているように見受けられました。まだ子供のうちに正しく立つことや座ることを言葉で理解させるのは難しいので、まずはお父さんに軸をつくる練習をしてもらいました。
その後お父さんの軸を使いお子さんと手を繋いで親子で立ち座りの練習をしてもらいました。
効果はすぐに現れ、お父さんが正しく座るとお子さんも崩れることなく座れ、いい加減に座ると一緒になって崩れてしまいます。
また歩くのも、お父さんに軸をつくって頭の上下動なく歩いてもらうとお子さんは元気よく歩くのに対して、胸を張って軸を意識せずに歩いてもらうとお子さんは蛇行するように歩くようになってしまいました。
軸が他者に与える影響の大きさを改めて感じました。
施術者としても常に立つことや軸で施術に入ることを気を付けなければと思い直すことでした。
“軸が出来ている人と一緒にいると軸が出来る”
お子さんの成長は親の軸の写しかもしれないですね。そして速く走るためにも普段の生活から軸で立てるようになるといいですねということでパーソナルトレーニングは終わりました。 |