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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部西澤正樹

第574回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹 です。

令和3年6月9日

 

「ノイズ」

「ノイズ」という言葉の意味を調べると、
「処理対象となる情報以外の不要な情報、雑音」とあります。
今回はそんなテーマでコラムを書かせていただきたいと思います。

幼少期は誰でも自分の感情にストレートでノイズが無い状態だと思います。
心のままに泣く、笑う、叫ぶ、遊ぶ。
常に全力を出し切って眠りにつきます。

大人になると社会という三人称の世界の中で、他者との適応能力が求められます。
仕事をして対価をいただくという、生きていくための社会的責任も発生します。
みんなで回している、世の中という歯車の一員になるわけです。
それは受け入れて、だとしてもそこに情熱をぶつけられる仕事がしたい。
正しい事をしているという確信を持って打ち込みたい。
15年前、それまで大好きで全力を注いでいた格闘技から心が離れてしまい、
何を中心に据えるべきか悩んだ末に見つけた答えが、廣戸道場への弟子入りでした。

そんな修行の日々の中で改めて最近感じる事は、
患者さんのありのままの姿を捉えて、
どう変化してその形状になったのかを動画として頭の中に再現し、
そのカラクリを4スタンス理論を用いて解析して、
自分の身体と患者さんのお身体を理屈通りに扱って修正する、
その事の難しさです。
勝手に身体が反応して変化していき、気がついたら痛みが無い、そんな風に人形劇の黒衣みたいに患者さんのお身体を設定し直す事が理想です。

患者さんに余計なノイズをいれないようにするのは勿論の事、
自分の心にも余計な感情を入れず、静かに映し鏡のように物事を捉えて、
知的に的確な手を打つ。
そのルールに則って、やるべき社会的責任を果たしながら自分の心も熱く燃やして、燃え尽きて眠りにつく。
あっという間に半年が過ぎてしまいましたが、そんな生き方が残り半年の目標です。
オリンピックがあるのか無いのか、まだまだ世の中ザワザワと雑音だらけですが、残り半年、頭をクリアにして頑張っていきましょう。


 
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