「目的を持つ」
こんにちは。今週のコラムを担当します山本です。
今回のテーマは「目的を持って練習する」です。
スポーツにしても音楽にしても仕事にしても目的があり初めて事が成立します。
例えば、速く走るとはどういうことか。野球であれば飛んできたボールに向かって走っていく(決まった空間を移動する)から速く感じる、もしくは速いと評価されます。
何も関係ないところへ全力で走ってもただ元気がいい人というだけで、速いとは言いづらいですね。
他にも肩が強いと言われるときは大抵狙ったところにいい送球をしたときです。外野からホームに向かって投げて、バックネットまでいってしまったら肩が強いとは評価されません。ただの暴投です。
以前、日本で卓球を指導している中国の方が道場に来られました。その方は昔国際試合などで上位で活躍されていたそうです。日本の学校で卓球を指導し始めて最初に驚いたのは「みんなが一斉になって空振りの練習をしていた」ことだそうです。 本来はラケットの芯で球を打ち返すことが目的でそのための素振りのはずが、どう振るかの形を作ることが目的になっています。
目的が分かっている方から見れば不思議な光景だったのですね。
昨今、色々な動画が出回っていて「どのように動かすか」が重要視されていますが、今一度「何が目的なのか」を見直すのもいいかもしれないですね。 |