「構造通りに扱う」
廣戸先生のもとで修行をしていると、
様々な物の形状や構造について考えさせられる事が多いです。
まず、そもそも物というのは、人が目的を達成する手助けや代わりをしてくれる存在です。
例えば外出中喉が渇いた時に直ぐに水が飲みたい、となればペットボトルの水を持ち歩く事でしょう。
ペットボトルは軽量化されており、空になった後も簡単に潰してコンパクトに捨てられるように作られています。
ボディーの部分は手の形にフィットし易いようにくびれていたりします。
口の部分はいきなり水が大量に喉に流れ込んでしまわないように、適度な径になっています。
キャップとヘッド部分ははネジ回し構造になっていて、横にしたりしても簡単にキャップが外れてしまわないように出来ています。
そして非力な子供でも簡単に外せるくらいの締まり具合です。
まだまだ細かく書けばきりがないと思いますが、物の構造には深い意味があるんですね。
だからある程度の年齢になれば、誰でもどこでも手軽に水を飲む事が出来ます。
説明書が無くても、その形状を見たり触れて動かしてみれば、勝手に結果に導かれるように計算されています。
これは人の身体に置き換えても、同じ事が言えると思います。
人間は種を残すという目的の中で進化してきました。それは品質改良を繰り返した最先端の科学ともいえると思います。
身体構造は二本足で立ち、移動しながら両手を自由に使えるように設計されています。
だから正しく立って身体を安定させて、プログラム通りに機能するように仕向ける。
「構造」を見つめ直して、機能的に動けるように、自分自身も、患者さんへの施術も、精度を高めていきたいと思います。
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