「上手くなる練習、下手になっていく練習」
こんにちは。今週コラムを担当します山本です。
梅雨明けも近づき、蝉の鳴き声が心地よく聞こえてきましたね。
さて、今週のコラムは廣戸道場3Fで行ったトレーニングの出来事です。
少し前ですが、中学生の野球選手が来られました。その方は小学生から道場に来ていて、今年から中学生になってクラブチームに入ったそうです。
小学生の頃からリポーズや長座の姿勢から歩くなど基本的なことを行い、打つ投げる走ることが問題なく出来ていたのですが、新しいチームに入って半年が過ぎどうも体が疲れやすい、また打てなくなったり肘が痛くなったりすることが多くなってきたとのことで少しお悩みのようでした。
練習で何か今までと変化したことなどないか聞いてみると、新しいチームでの練習前のアップが今までと違うと。どんな内容なのか見せてもらいましたが、特に問題なくどこのチームでもやるような10種類くらいの内容でした。
問題はどんな意識で行っているか、何のためにするのかの部分が少し抜けていました。その為、アップの動きで頭のブレや末端の暴れが目立ち、その後ボールを打ってもらってもアップでおきていた頭のブレがあり手打ちになっていました。
せっかくチームでアップのメニューを行うのであれば身になる内容にしたいねと話をし、頭の位置だったりタイプの軸ポイントのどこを意識したほうがよいかをほんの1つ2つお伝えしアップの内容を行ってもらいました。
小学生からリポーズなど基本を行っているのですぐに理解し、動きに見違えるほどのキレが出てきました!その後同じようにボールを打ってもらったところ頭の安定、体幹でタイミングがとれ力強い打球に戻っていました。
同じ練習を行っても上手くなる選手と下手になっていく選手がいますが、意外と意識の部分が影響すると思います。
ただメニューをこなすのか、このメニューがどう競技に反映されるのかを意識して行えるのか。外見は同じことをしていても頭の中で何をどう考えているかが大事であり、技術を詰め込むより今持っている力を引き出せるようなことが出来るのが身体理論であり4スタンス理論であるのかなと思う出来事でした。
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