「宇宙飛行士の食事と排泄」
皆様、お元気でいらっしゃいますか?
今週のコラムを担当させて頂きます中條雅章です。
先日、日本の夜空を飛ぶ、国際宇宙ステーションきぼうを、我が家から眺めました。
この国際宇宙ステーションきぼうは、地上約400km上空に建設された、巨大な有人実験施設であります。
様々な実験や研究、地球や天体の観測など、日々行っております。
国際宇宙ステーションきぼうの大きさは、約108.5m×約72.8m。
大人のサッカーコート位になります。
地球からの高さ約400km上空を、秒速約7.9km(時速約28.000km)で飛行しています。
1時間半に、地球を1周、
1日に、地球を約16周まわります。
現在は、6名の宇宙飛行士が滞在している状況です。
前置きが長くなりましたが、今回のコラムでは、宇宙飛行士の食事と排泄について、お話しさせて頂きます。
宇宙での食事、宇宙食と言われるものは、地球上において、普通に売られている食品をそのまま宇宙へ!という場合もある様です。
温度安定化食品(レトルト食品)
加水食品(スープ、ライス、スクランブルエッグなどのフリーズドライ食品)
半乾燥食品(乾燥フルーツ、乾燥牛肉など)
自然形態食(ナッツやクッキーなど)
生鮮食品(リンゴ、オレンジ、バナナ、ニンジン、セロリ、ロールパンなどの新鮮な果物や野菜)
等など、、、
200種類を超え、メニューも様々な様です。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)では、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の宇宙食として、日本独自に「宇宙日本食」を開発しました。
スクランブルエッグ、スープ、オレンジジュース、コーヒーなどは、プラスチックの容器に入っており、水を加えてもとに戻します。
ステーキやチキンなどは、袋にパッキングされたもの、缶詰のものとそれぞれあり、オーブンで加熱することも可能との事。
実験目的で、冷凍庫を持っていくミッションの場合、アイスクリームを持ち込んだこともある様です。
自然形態食の場合、量的には限定されますが、パン、ピーナッツ、クッキー、生野菜、フルーツ等があります。
調味料も塩、胡椒、ケチャップ、マスタード、マヨネーズが揃っており、塩と胡椒は飛び散らない様に、液体になっております。
宇宙飛行士自身に、「食」に対してのストレスを溜めさせない様、様々な工夫がされておりますね。
私自身、スポーツ整体廣戸道場に入門する前の学生時代に、御指導して頂きました内科医I先生からのお話しを交えて、お話しさせて頂きます。
I先生、内科医のお仕事に携わりながら、様々な研究をされておりました。
ある時、NASA(アメリカ航空宇宙局)から、宇宙飛行士の食事と排泄について、研究の依頼を受けました。
宇宙飛行士の食事に関して、食べた物が身体に全て吸収し、排泄分がゼロ、無の状態になったら、スペースシャトルからトイレの設備は不要になる。
スペースシャトルの設備投資として、安価になるのではないか!?というものでした。
口から体内に入り、食べた物が全て吸収してしまう!?
そこで考えたのが、純度100%の栄養補助食品、サプリメントだったそうです。
サプリメントを研究、作成し、、、
生身の人間に、口にしてもらいました。
純度100%のサプリメントばかりを口にした被験者たちの身体は、どの様になったと思いますか?
排泄分を調べた結果、、、
口から肛門まで、ほぼほぼ素通り、排泄されてしまったそうです。
吸収率の低さに驚かされた様です。
数々の研究の結果、、、
純度100%のサプリメントでは、体内に吸収されず、排泄されてしまう!
複数の栄養素を絡めて摂取する事で、体内への吸収率がアップし、栄養素本来の役割を果たす!との答えが出ました。
スペースシャトルからは、トイレは無くならないのですね!
しかし、、、
何故、この様な事が体内で起きるのか!?
答えは、不明との事です。
この吸収率の事が解明出来れば、ノーベル賞ものらしいです!
我々も、普段の食事から、毎食毎食、多品目の食材、沢山の栄養素を摂取する事で、「食」という観点から、健康を維持、管理出来るものなんですね!
我が家の上空に飛んでくれた国際宇宙ステーションきぼうを見て、宇宙飛行士の食事と排泄について書かせて頂きました。
長々と、有難う御座いました。 |