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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。 |
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第516回 一口コラム
今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。
令和2年3月25日 |
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「正しい走り方」
単に「走る」といっても、どんな目的で、どんな状況や環境で、などによって細かい部分は変わります。
陸上競技のなかでも短距離走と長距離走でも微妙に違いますし、跳躍競技の助走となるとまた変わってきます。
また「短距離を走る」場合でも、直線に特化してタータンをゴールまで駆け抜ける100m走、ボールを芝生のピッチ上で足で扱う前提のサッカーでは急激なストップやターンが行えるような走り方、塁を回る時に90度の角度で曲がる野球、などは求められる走り方が明らかに違います。
状況や環境も、ゆっくりでもいいから長く走ることが必要な場合や逆に兎にも角にも速さが全てなケース、気温や風向けなど気候による干渉、路面の状態(滑るかどうか、硬いかどうか、など)も当然加味しないといけません。
競技でいえばルールの違いや何か扱う対象物があればその形や位置(空中を飛んでいるボールを追う時と地面を転がるボールを追う時の違い)によって、その競技上理想的とされる走り方は異なります。
ですので、フォームとしての正しさを追求するならは専門的な要素が大きく関わってきますが、根本的に共通するのは「直立二足状態の維持」です。要するに「転ばないこと」を継続出来るかです。
昨今、「走ること=トレーニング」と直結的に解釈され、トレーニングとしての走ることの有効性や是非自体までが問われています。そんな一部の競技上の問題よりも直立二足歩行をする「ヒト」が行う移動手段の延長にある「走る」に是非があるはずがありません。
そして、
安全で(=身体の構造上無理のない)、
確実に(=転ばずに)、
効率良く(=疲れずに長く)
走れるような走り方が、まずをもってなされなければならない走り方ではないでしょうか? 競技上のパフォーマンスのためにアレンジされたものも必ずこれが基盤にあるはずです。
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