「好きと得意 下」
前回の続きです。
「孫子の兵法」には、
「敵を知り己を知れば百戦殆からず」
という言葉があります。
日本文化論の名著「菊と刀」の著者であるルース·ベネディクトは来日経験がない中、第二次大戦中の敵国である日本の研究を基にこの本を記しました。
敢えて「敵対」という共通のワードで括れる2つの例を挙げましたが、好きでも得意でもないことに向き合わなければならないこともあり得ます。
その場合、気持ちがそのものに積極的に向かなくても「知っている」のとそうでないのは大きく違ってくると思います。何でもそうかと思いますが知っていても損はないですし、かえって助かる場合もあります。
運動としての体育が苦手な人でも、身体の構造や動きの理屈を学べれば、少なくとも健康的な生活を送るためのヒントにはなると思います。
身体の不調も良からぬことではありますが、客観的に向き合うことで状況や傾向を知り対策を練る手懸かりになります。
冒頭の例は理解する対象が「敵」なので理解が必要になってくるのは「対立」しているからですが、4スタンス理論が必要とされるのは「共存」が求められる状況です。
「自分にとってはありえないけど、この人はこれが自然なんだ」となれば寛容な気持ちでいられるのではないでしょうか。
*REASH PROJECT事務局からのお詫び:
先週の一口コラムは事務局の都合によりお休みさせていただきました。
ご迷惑をおかけしまして申しわけございません。
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