第492回　一口コラム

今回の担当は
施術部 山本裕司です。

令和元年9月25日

「リセットの大切さ」

先日テレビである寿司職人の特集を見ました。
その職人さんは若くして店を持てるようになったそうです。

仕事がとにかく丁寧な印象が残りました。

その中でも特に印象に残ったのが仕事終わりのことです。
お店は夜に終わるみたいですが、どんなに遅くなってもそこから１日に使った包丁を時間をかけて研ぎ、他の道具もその日の内に全て元に戻しリセットする。

そして次の日仕事がしやすいように準備してから帰るそうです。
これを修行時代から何年も続けてきたそうで怠ったことはないとのことでした。

これはスポーツや日常の中でもとても大事なことで、例えばプロスポーツ選手が試合中継などで活躍している姿はテレビで見ますが、その前後、特に試合後の姿はドキュメンタリー等以外ではあまり見る機会がないものです。
ですが現場では試合・練習後にゆっくりと歩いてたりジョギングしたり、プールに入って調整するなどその日の疲れを次の日に持ち越さないように身体をリセットしている選手が大勢います。

特に一流と言われる選手や長く競技をしている方は、競技で使った身体を普通に戻すことを本当に大事にしています。

冒頭の寿司職人もそうですが、錆びてから対処するのではなく仕事が終わればきれいにして帰る。
一流のスポーツ選手も、痛みが出たから鍛えるという発想ではなく常に普通でいられるように１日の終わりにリセットする。

どんな仕事もいくら技術や理論を学んでも、それを引き出せる準備が出来ていなければならないと思いました。