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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長 小杉英紀

第489回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。

令和元年9月4日

 

「二本立て」

〈一本目〉
もし、
食材、調理人の腕、健康への配慮、出来上がり等に関して、

「全てが低レベルで辛うじて食べられるレベル、だけどテーブルについたままで自分はなにもしなくても出てくる料理」

「全てがその時点での最善のもの、但し1m離れたところまで取りに行く必要がある料理」

の2種類があるとしたら、どちらを選ぶでしょうか?

どちらも食べられるもの同士の比較ですが、恐らく「その程度の手間でより良いものが食べられるのなら」と後者を選ぶ方が多いのではないでしょうか?

「正しく立つ」とは実はこのようなことです。

「食べられれば何でもいい=倒れずに立っていられれば何でもいい」

「少しの手間でより良いものが食べられる=少し設定に気を付ければ、動きやすくて疲れ難い安定した立ち方になる」

ほんの数秒かけたことが大きな違いを産み出します。

〈二本目〉
また料理を例えに使います。

「レシピとそれ通りの材料と道具があれば美味しいものを作れる人」

「レシピはないけどあるものを使って即興で美味しいものを作れる人」

の2人がいた場合、料理の技量がより高いのはどちらか?と問われたらどう答えますか?

私なら、前者もそれなりの技術を持っているのだろうと思いますが、後者はそれぞれ食材の特徴や他のものとの相性、良さを引き出す調理法を熟知し経験も豊富、と想像します。

「本質を理解した上での応用力」を備えられると、自分の立ち位置が明確になり気持ちに余裕が出来るので、自分との違いを面白がることはあっても、攻撃や排除の材料に使うことは起こり得ません。
杓子定規的な「方法論」に固執し過ぎてたり、表面上の部分に囚われすぎると本質を見失い、視野の狭い落とし穴に嵌まってしまいます。

そうそう、やたらとカタカナや横文字の表現が目立ちますが、私が最近覚えた「ダイバシティー」という言葉、どうやら「多様性」という意味らしいですね。



 
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