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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部西澤正樹

第453回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹 です。

平成30年11月28日

 

「安定」

今回は、レッシュの基本概念である「安定」について今一度考えてみる、というところからコラムを始めてみたいと思います。

「安定」って何でしょうか?

逆に「不安定」って何でしょうか?

「安定」の具体例よりも「不安定」の具体例の方が沢山出てきそうですね。

そう考えると、「安定」ってシンプルな事のように思えてきます。

安定した状態が崩れる
"歪み(ゆがみ)"と、
それを補うために
"歪み(ひずみ)"が出てくる。
ちなみに同じ漢字を使いますが、読み方が違うと意味に違いが出てきます。
ゆがみは、直線や平面のものが変形する事。
ひずみは、変形によって生じたズレ。

レッシュ理論での絶対的な安定の状態は、正しい立位からの5ポイントの軸を揃えた状態です。
そこから体勢を変える時には、2/5ポイントだけを可動させて、軸をギリギリ維持したまま体幹を歪ませる(ゆがませる)のであれば、ダイナミックに動いても歪む(ひずむ)事はありません。
身体を動かす事は歪ませる(ゆがませる)事を伴いますが、その中で安定し続けるためには、歪み(ひずみ)を出さないように保つ事が大切です。

動作は、静止状態よりも安定を失う危険性が高まります。
練習という行為の意味は、
安定を獲得し、安定したままでい続けられる能力を高める事だと思います。
その為に様々なシチュエーションを想定したり、対戦相手を研究したりもします。
ギリギリまで身体を追い込む事をするのも、試合でどのような状況になっても安定し続けられるために行うのでしょう。

更に、動作には目的があります。
遠くにボールを飛ばしたり、狙った所に物を運んだり、様々な目的があります。
その目的を確実に遂行するためには安定が絶対条件です。どんな状況になっても安定し続ける事が勝利を呼び込む事になるのでしょう。時には、ギリギリ安定を保てる崖っぷちのところで勝負をしなければならない状況もあるでしょう。
自分は安定を保ちながら、相手だけを不安定にさせていくという駆け引きはスポーツの醍醐味ですね。

もうすぐ師走、大晦日も近づいて来ています。個人的には年末の格闘技番組が楽しみです。中でも安定した芸術品のような動きのキックボクサー那須川天心選手が、ボクシング50戦無敗のメイウェザー選手とボクシングルールでどう戦うかに注目しています。
一太刀入れる瞬間が観れたらいいなぁ。



 
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