「皆さんはどんな事を感じた1年でしたか?」
今回が個人的には今年最後のコラムになります。1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
今年1年を振り返り、特に強く感じた事を書きたいと思います。
それは世の中は思っていたよりも、もっともっと深くて、繊細で、立体的だということです。それを感じられるかどうかが大事な事だと、今更ながらではありますが、気付かされた事です。
例えば、とある漫画を読んで。
それまでは主として、主人公側からの目線での話として物語が進んで来たのですが、
ある時から敵対する側からの目線の話も描かれて、その双方からのストーリーが合わさった時に、一気に話が繋がり、物語に深みが増したのです。
まるでパズルをしている時に、今までキーとなるピースが見つからずに全体像が見えなかった絵が、一気にパタパタと出来上がっていくような、そんな印象を受けました。
モノクロの世界から、一気に辺り一面が紅葉の時のような色鮮やかな風景に変わったかのような感じです。
また、とあるアーティストがライブコンサートの途中のMCで、
今年初頭は観客がもっともっと少ない状態だったのに、この1年で900人規模の会場を満杯に出来るまでになれた事を感慨深く振り返りました。
その言葉はファンへの感謝や、目標を掲げてやり遂げて来た事への自信、歌う事への誇りや誠意に満ち溢れていました。
そのコメントを聞き、そのアーティストの人間性や思想が改めて垣間見え、それを肌で感じた時に、歌詞により一層力を感じたり、グッと胸に迫って来る感じを受けたりして、ライブっていいなと改めて思いました。
それからもちろん、整体師やトレーナーとして患者さんのお身体に触れたり御指導させていただく中で、身体の本来持つ恒常性機能といいますか、オートマチックな能力の素晴らしさを改めて強く感じました。
それに勝るものはなく、それに従うしかないのだと感じさせられました。
エゴは要らないですね。
どれだけ自分自身の身体を術者としてオートマチックに機能させる事が出来るか、
その身体を駆使して患者さんの身体の状況を感じとり、その方の本来持っている能力が発動するところまで引き戻してあげられるかどうか。
更なる進化の手助けをしてあげられるかどうか。
恥ずかしながらまだまだ未熟者ではありますが、来年も精進して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
良い年末年始をお過ごしください。 |