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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。 |
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第397回 一口コラム
今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。
平成29年10月25日 |
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「体力と筋力 その2」
みなさん、こんにちは。
前回の私のコラムで、
「正しい動きが出来ている前提で、筋力を向上させることが必要」
といった趣旨のことを書きました。
このことを踏まえて、今回は
「卓球」と「野球」を比較してみたいと思います。
ここ数年、日本人卓球選手の活躍は目覚ましいものです。世界大会での上位入賞は珍しくありません。
そんな「日本代表」には中学生や高校生が主力メンバーに含まれていますし、日本人選手同士の対戦でも、大人の選手とがっぷり四つに組み合った試合も見られます。
「中学生」が「大人」に勝つ。
このことは野球ではほぼ100%ありえません。たとえ中学生年代の世界大会で優勝したり、日本代表チームを作ったとしても、プロ野球の単独チームでも歯が立たないでしょう。
それは何故か?
単純に体力を基準に考えたときに、卓球は大人にならなければ獲得出来ないような体力よりも、正しく動けていることが出来ていれば、十分大人と渡り合える、といことではないでしょうか。
かたや野球の場合は、
「身体の成長が伴わないと獲得出来ない体力」、いわゆる「身体が出来ている状態」
でないと身につけられない技術というものが必要になってきます。
より強い出力で投げなければ簡単に飛ばされてしまいますし、逆に900グラム前後のバットをより速く鋭く振れなければプロのボールは捕らえられません。
「卓球には体力が必要無い」
とか
「野球はパワーのスポーツだ」
ということではありません。
競技上必要な「技術と体力」の比率が、卓球の場合は技術に重きが置かれ、それに対し野球は技術に対してそれ相応の体力が必要になる、ということです。
まずは、卓球も野球も正しい動きが獲得出来るように練習すること。そしてそれを続けることで競技に必要な基礎体力は自然についてきますし、「パワー」のある人は間違いなく正しい動きが出来ています。
ですので、安易な「筋トレ」に走らないようにしていただきたいものです。
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