「行き先は未来」
先日、斉藤和義さんの「弾き語りツアー2017」中野サンプラザホールの映像を拝見しました。
普段はバンドでのライブがメインの和義さんですが、今回はたった1人でギターやピアノ、ブルースハープ、踏んで鳴らすシンバル、ループステーション(以前のコラムで書かせていただいたReNも使っている機材です)などを駆使していました。
MCやインタビューなどのコメントでは、控えめで割とボソボソと話す感じの和義さんですが、さすがステージでは職人という感じでした。
あるアップテンポの曲のサビの部分では、ギターをかき鳴らす速度が次第に速まっていき、足を踏み鳴らして全身でリズムをとり、曲の世界に没頭していく様が圧巻で、映像であっても会場の人々がステージに引き込まれていく感じが伝わってきました。
スポーツの世界でなくても「ゾーンの世界」がある事を改めて感じましたし、そこには51歳の男の、「人間力の強さ」を感じました。
更に、以前コラムにも書かせていただいた、「男の色気」も感じました。
その時のコラムは「改めて考えると男の色気ってなんだろう?」というテーマでしたが、その答えの1つが見つかった感じがしました。
自分の中に確固たる信念(宝物?)があり、それをいつまでも失わずに、
そこには突っ張って、
でも楽しめる余裕もある。
それを積み重ねてきた深み、凄みすらもある。
今はそれが「男の色気」なのかな、と思います。
ライブで演奏した曲に、「Are you ready?」という曲がありました。
歌詞は、
「Are you ready?飛び込め、今ならまだ間に合う」
「本当に欲しい物はエキサイトする心臓だろ」
「思い出してごらんよ、あの日のrock 'n' roll」
「Are you ready?声が枯れるまで僕は歌うrock 'n' roll」
「行き先は未来」という曲もありました。
歌詞は、
「走り出したら止まらない、ブレーキなんて付いてない」
「そんな物など欲しくない、宝物なら持ってる」
「走り出したら止まらない、昨日なんかに興味はない」
「僕ら汗かきベソかきrock 'n' roll、Oh yeah
行き先は未来」
そんな前向きなシンプルな内容の曲でした。
ライブの最後に和義さんは、「51歳になって1つ分かった事があります。人生に1番大切な事、それはrock 'n' rollだ!」と叫んでいました。
皆さん忙しい日々をお過ごしだと思いますが、忙しさに埋没して流される事がないよう、信念に背を向けずに、未来に向かってしっかりと歩いていきましょう! |