「ツル」
みなさんこんにちは。
今シーズンのプロ野球日本シリーズは、北海道日本ハムファイターズの優勝で幕を閉じました。
東京から札幌に本拠地を移して地元のファンを多くと獲得した日ハムと、元々地域密着型のファンに併せて「カープ女子」の増加で盛り上がった広島東洋カープの対戦は大変盛り上がりました。
中でも、シリーズ前に引退を表明した「男気」の黒田博樹投手最後の雄姿を一番の見どころに挙げる方も多いかと思います。
となると、熱投を続けながらも右のふくらはぎがつってしまい無念の途中降板を余儀なくされてしまったことはご本人もファンもとても残念に思ったことでしょう。
「ふくらはぎがつる」、所謂「こむら返り」はふくらはぎにある腓腹筋が過収縮を起こしてしまった状態により強い痛みが生じます。発生する原因は腓腹筋自体の筋疲労やミネラル分の不足で起こる、と言われています。
対処方法として、つま先を上げるようにしてふくらはぎやアキレス腱をストレッチするのが一般的かと思いますが、この黒田投手の場合もダッグアウトで同様の処置やチームトレーナーによる同部位や周辺部位へのマッサージが施されたと思われます。
ただ、「全身運動」で投球を続けてきた結果起こった「こむら返り」が「腓腹筋の疲労」といった局所的な箇所の疲労が原因で起こったと考えるより
は、「総合的に使った中で、特に負担を負わされた部分」に異変が起きた、と考えるほうが現実的かと思います。
そして、「筋肉の過収縮」そのものが、「骨格の歪み」によっておこることもあります。
例えば、道場での施術中に、被術者の方が体勢を変えられたときに、脚に限らず背中や脇腹の筋肉がつってしまうことはよくありますし、その場合には骨盤や肋骨の位置や角度を変えたり整えることで過収縮や痛みが解消されます。
このことから、「(単一の)筋肉の縮みや伸び」だけでは起こったことの因果関係の説明がつかないですし、対処方法も見つけにくくなるのではないかと思います。
それまでどう動いたのか?(4スタンスのタイプ別の特徴など)を踏まえた上で、どこにどんなアプローチをするのが最も効果的かを考えることが大切だなと思います。 |