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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部 西澤正樹

第342回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹です。

平成28年10月5日

 

「はじめての4スタンス理論」

9/28に新書「はじめての4スタンス理論」が実業之日本社から発売になりました。
皆さんもう御覧になられましたでしょうか?

今回の書籍の内容は「正しく立つ事」と「軸を感じる事」の重要性と、それによりもたらされる効果がより丁寧に分かりやすく説明されています。
そしてその事こそが4スタンス実践編とも言うべき、現場で最も役に立つ、必要とされている事だと私も実感しておりますし、トレーナーの方々も感じてらっしゃる事でしょう。

私はコーチ級の更新セミナーを担当させていただく事もあり、その際に参加者の現場での活動をお聞きすると、ほとんどの方が4スタンス理論を勉強すればする程、間違ったタイプの身体の使い方を押し付けてしまう事の危険性を感じていらっしゃいます。
そしてタイプチェックの判別に関しての難しさも同時に感じていらっしゃるようです。
その背景には、自身の使い方にそぐわない間違った身体の使い方を身につけてしまっている人が非常に多い事が挙げられます。
なので「正しい立ち方」をして、そこにリセットをかける事、1度身体の設定をニュートラルに戻す事が必要になります。
実際セミナー参加者はタイプ別に指導する事よりも、正しい立ち方の実践とそれによりもらたされる自然な動きを重要視して現場で取り組み、成果も出されているとの事でした。

個人的には今回の書籍で特に響いた項目は、「こうして身体は歪んでいく」です。そこに書かれていた内容は、本来の正しい身体の使い方である「骨を揃えて動くこと」をしない事を習慣化してしまうとやがて、「身体全体を連動させて使う事」を骨が忘れ、「軸の揃え方」をも忘れ、むしろ身体に負担のかかる揃えかたを覚えさせてしまう事になる、といった内容でした。
まさしく悪循環に陥ってしまうのですね。
つまり、どんな小さな動きも身体全体で連動させるのが正しい動作なのに、末端のみで動く癖がつくと、身体全体を使う事を忘れてしまい、 やがて軸の揃え方さえ忘れてしまうのですね。
そして軸なしの生活になってしまう。
これは恐ろしい事ですね。

また別の項目で、筋肉至上主義に陥る原因としても、本来なら骨で動かすのが正しい動作なのに、軸を歪めながら筋肉で誤魔化す筋肉優先の動作を身につけてしまい、いつしか動作の向上には筋肉を鍛えるのがベストだと勘違いをしてしまう、とも書かれていました。

さらに効率良く骨を揃えて動くと、身体全体が同じルールで動いていき、調和のとれたハーモニーのように響きあう、とも。身体が不協和音を出さないように、この本で更に身体に対する理解を深めていきましょう。


 
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