「感想」
みなさんこんにちは。
地球の真裏で行われていたリオデジャネイロオリンピックも
終わり、寝不足と不規則な日々から、やっと元の生活に戻ってきた、という方も多いのでは
ないでしょうか?
過去最多のメダル獲得数を記録した日本勢の活躍は素晴らしいものでした。
また日本に限らず他国の選手たちによる名場面もたくさんありました。
私自身、なかなかライブで観られる機会は少なかったのですが、個人的には
幸運にもその「瞬間」を目撃できた、
ところで次女はというと、ミミズについた蟻を小枝で必死に追い払っています。さらに暑い日差しにミミズが干からびないように、手の平をコップ代わりにして小川から水を汲んできて何度もかけてあげていました。
・バドミントン女子ダブルス決勝
・男子サッカーのブラジル優勝の瞬間のネイマール選手
・卓球女子団体3位決定戦
を個人的な「名場面」に挙げたいと思います。
バドミントンは、もうただ単純に応援するのみ、でした。
細かいルールや専門的な戦術や駆け引きは解説を聞きながら、という程度の
知識しかありませんが、点がどちらに入ったのかくらいは理解出来ていましたので、夜中の「タカマツ」ペアの逆転劇での勝利の瞬間は、声を殺しつつ大興奮でした。
日本は残念ながら決勝トーナメントには進めませんでしたが、サッカー好きとしましては、2年前のブラジルワールドカップで、熱狂的な国民の後押しのなか、自国開催にも関わらず、優勝を逃したうえにドイツに大敗を喫したブラジル、またその時には大会途中で骨折を負い、エースでありながら不完全燃焼に終わったネイマールが、最もプレッシャーがかかるであろうPK戦の最後のキッカーで登場し、優勝を決めた瞬間の表情が、「喜び」というより全ての重圧からの「解放と安堵」に見えました。
そして、卓球に関しては、銅メダル獲得の瞬間より、一回りも年下の伊藤美誠選手にアドバイスを送る福原愛選手の様子がとても印象的でした。
個人戦で惜しくもメダルに手が届かなかったり、団体戦の初戦を落としてしまったり、個人としては辛い状態に置かれていたのかな、と思うのですが、チームの勝利のため、気持ちを切り替えて、その時にするべきことや出来ることの為に全力を尽くしていたように感じました。
日々、様々な思いを持って練習に取り組み、試行錯誤を繰り返して更なる高みを目指して地道な努力を積み重ねている姿が、どのアスリートにもあります。
試合の日数と比べ物にならないほどの長い時間の練習や労力があって、はじめて上がることの出来る舞台は、人によってはオリンピックかもしれませんし、はたまたデビュー戦かもしれません。
私たちの仕事柄、スポーツ選手のサポートをする機会が多いのですが、そのタイミングとしては試合までの長い月日を含めた、実際に試合が始まる直前まで、が圧倒的に多いので、仮に関わった選手同士が対戦する、となると正直なところ「勝敗がつかなければいいのに」とか「どちらも勝たせてあげたい」と思うこともあります。
しかしながら、「試合」である以上、必ず何らかの「結果」が出ます。実力以上のものが出たり、その逆のことも、運に左右されることも、少なからずあり得ます。中には「神様の気まぐれ?」としか思えないようなことも多々あります。
ですから、「(水物の)勝敗」ももちろん大切ですが、そこに至るまでのことが、それと同等かそれ以上に意味のあることなのかな、と思います。
私が、廣戸道場入門した頃に、廣戸先生があるプロアスリートの方たちに、
「『自分はプロなんだ』という自覚があるのなら、試合以上に普段の練習や自己管理、準備を真似されるようにしなければならないよ」
と話されていたのを思い出しました。
表にはなかなかでてこない部分に関わる仕事をしている重みを、より一層感じたオリンピックでした。 |