「ふと思った事。」
ある休日の日に子供を連れて公園に遊びに行きました。
そこは山からの湧き水がつくる小川のある公園で、水辺で何人かの子供達が水遊びをしていました。
暑い日でしたので、僕も靴下を脱ぎ、足を小川に浸して涼をとることにしました。やってみるとひんやりとしてとても気持ちがいい感じです。
青い空に映える夏の白い雲、木々の緑や小川のせせらぎ。ロケーションは満点です。
清々しい気分に浸りながら、ウチの子供にも勧めようと振り返ると、少し離れたところで小学4年生の次女が、しゃがみこんで地面に顔を近づけるようにして何かをジッと見ています。
「何してるの?」と近づいてみると、地面に小さなミミズがいました。
そのミミズはすでに弱っていて、もうすぐ死んでしまいそうな様子でした。
そしてそのミミズに、更に小さな蟻が沢山群がっていました。
どうやらもうすぐミミズの息が絶えると見越した蟻が、トドメを刺すように噛み付いているようでした。
ミミズは弱りながらも生命が果てるまで、最後まで足掻こうとしているようでした。
自然の摂理。食物連鎖。
当たり前のように淡々と、まだミミズが動いているにも関わらず、いずれ食料になるものとして蟻は群がり、一方、生命の炎が消える最後まで足掻こうとするミミズ。
水遊びをする子供の無邪気な声がする空間に、あまりにも淡々と起こっているその小さな世界の光景に、自然界の厳しさを感じハッとさせられました。
ところで次女はというと、ミミズについた蟻を小枝で必死に追い払っています。さらに暑い日差しにミミズが干からびないように、手の平をコップ代わりにして小川から水を汲んできて何度もかけてあげていました。
その光景に、どんなに小さな生命でも生命に変わりはなく、1つの魂として大切にする心が大切だと、娘に教えられた感じがしました。
夏の日のある休日の出来事でした。 |