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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部西澤正樹

第279回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹です。

平成27年7月22日

 

「出来る事は楽しい事!」

7/18にNHKで放送された「助けて!きわめびと」。ご覧になりましたか?
運動全般が苦手な小学生の女の子に、廣戸先生が自転車の乗り方を教える、という内容でした。
番組冒頭で、廣戸先生と女の子が初対面した時に、女の子が思っていたより活発で運動意欲がある子だった事で、廣戸先生はやるべき事のハードルが下がった、というような事をおっしゃっていました。
本人のやる気を出させる。
これが1番最初のポイントだと思います。
結局やるのは本人ですから。
あくまで指導者やトレーナーはサポートでしかありません。
この子は、「出来るようになりたい」という意欲はあるのに、上手く出来ない。どうやったら上手く出来るようになるのかが分からない。
だから意欲があるという点においては、1つのハードルは超えていたんですね。

次は「何故上手く出来ないのか?」という問題を「軸」という観点で解析されていました。
そしてAタイプの彼女の軸のポイントである、膝にみぞおちを近づけるように、胸を前に出す御指導をされました。
軸が揃って勝手に強く踏めるようになった感覚を得た彼女は、自転車が楽しくて仕方がない程積極的になっていました。

順調にいくかと思われたのに、ここでアクシデント。スピード、出力が急に出すぎた事によりバランスを崩して転倒。痛みや恐怖によって、彼女はまた軸と、同時にやる気を失ってしまいました。
でも先生はここでゴリ押しせずに、違う運動の縄跳びで軸の感覚を取り戻すように誘導。宿題として布石を打っておいた、お尻歩き、仰向けで横にコロコロ転がる運動も、軸の感覚を彼女に植え付けていたようでした。
そうして軸に乗った感覚を取り戻した彼女は、周りが止めてもそれを振り切って練習する程積極的になり、遂に自転車の補助輪が無くてもしっかり漕ぐ事が出来るようになりました。

僅か25分程の番組でしたが、深く濃い内容でした。

レッシュトレーナーの資格を取る為のセミナーの科目に「レッシュサイクル」というチャートがあります。
これはトレーナーとして患者さんや選手を御指導する際に、対象者が心身共にどういう状況に置かれているのか、の状況判断をし、その状況に対してどう導いて差し上げるか、を正しく判断する能力を学ぶ科目です。
やる気のない方、怪我をされた方、逆に間違った方向に突っ走ってしまっていて怪我をする危険性の高い方など、指導の対象者の状況は様々です。
その方々に安全で最適な御指導をして、「出来る!」「楽しい!」と積極的に御自身の目標に向かっていただけるように、トレーナーの皆様、頑張っていきましょう!
「正しく立つ」、「軸」は万能ですね!


 
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