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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長 小杉英紀

第253回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。

平成27年1月21日

 

「特別と一般」

みなさん、こんにちは。そして、少し時間が経ってしまいましたが、
あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

さて、先日廣戸道場およびレッシュプロジェクトの2015年のイベント第一弾として、
「プロ野球関係者の野球勉強会」が行われました。
これは、プロ野球の現場で活躍されている監督、コーチ、OB、トレーナーでレッシュ理論を勉強されている方々が対象でした。

すでに始まっている選手の自主トレ、また2月から始まる春季キャンプで、怪我や故障のリスクを限りなく減らし、なおかつスキルやフィジカルの向上を最大限に求めるためにはどうしたら良いか?という内容でした。

話は少し逸れますが、私も野球を長年続けておりますが、本格的に取り組んでいたのは学生までで、その後は草野球でたまにする程度です。
そして、日本の野球人口の多くの一般の方々は私とおなじような「球暦」をお持ちかと思います。

それに比べて、プロ野球の世界は、現役選手の人数だけでも一つのチームで70~80名、12球団の総数でも900名のいわば「特別な超エリート集団」です。

学生時代には私も、後にプロ野球で活躍されるようになる選手と対戦する事が何度かありました。
子供のころからプロ野球選手を夢見てきましたが、そのような人たちのプレーを目の当たりにして、その凄さを肌で感じると、「こういう人がプロになるんだ」と自分とのレベルの違いを痛感し、プロへの道の気持ちが遠退いた記憶があります。

そんな、野球というヒエラルキーの頂点に位置される、プロ野球関係者への野球教室では特別なことが伝えられたのか?というと全くをもってそんなことはありませんでした。

身体の使い方の基本である、「安定と体幹主導」とその為の「柔軟性の必要性と軸の獲得の方法」というレッシュ理論の基礎と根本を反復してお伝えしました。

それは、それまでプロの方々が教わらなくてもなく感覚的に行えて継続されてきた事が身体の原理と原則に従っていたこと、その「出来ていたプレー」の質が下がる理由が安定感と柔軟性の低下によるもので、必ずしも技術や体力、筋力の低下によるものではないこと、その視点を持つことがプレーの質を高いレベルで維持するためには必要だ、ということです。

このことは、特別なプロも一般の愛好家も関係なく、また競技や年齢、性別にも関係なく当てはまる身体の原則です。実際に初めてレッシュ理論でのコーチングを受ける方には、例外なく「軸」の概念を身体と頭で明確に理解して頂きます。

「特別な人」が特別な理由は、私が思うに、人間にとって必要な原理と原則に非常に忠実であること、にあると思います。

「きちんとした準備が出来ていない状態では自分がきちんと動かないし動けない感覚」に早い段階で気づけた人が「特別な人」なのだと思います。

しかしながら、この感覚を身につけてしまえば、「特別」は難しくとも「高いレベルの一般」や「現状打破のきっかけ」にはなります。

「感覚」と「理論」の順序が「特別」と「一般」では入れ替わるのかもしれませんが、
「正しいこと」を行うことには変わりはありませんし、そこに乗れて、少しずつの向上が長く積み重なれば、飛躍的な変化が期待出来ると思います。


 
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