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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長小杉英紀

第223回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀です。

平成26年6月18日

 

「秘訣と共有」

皆さん、こんにちは。

4年に一度のスポーツの祭典であるサッカーW杯が開幕しました。
残念ながら我等が日本代表は初戦を落としてしまいました。
是非とも残りの2試合に勝利して決勝トーナメントに駒を進めて欲しいものです。

さて、今回の開催国であり、優勝候補で6度目の優勝を目指すブラジルはエースのネイマール活躍で幸先の良いスタートを切りました。

ブラジル、といえばサッカー王国と言われその歴史のなかで技術に秀でた数々の名選手を輩出してきましたし、個人技に優れた選手層の厚さは世界随一と言っても過言ではありません。
そんな、「セレソン」と呼ばれるカナリア色のユニフォームを見に纏ったブラジル代表としてのチームの戦いぶりや試合運びには、どの年代のチームにも共通する特徴があります。
それは展開の「緩急」の付け方非常に上手く、尚且つそれをピッチ上の選手が共有している点です。
センターサークル付近でゆっくりボールを回していた、と思ったら何の前触れももなくトップスピードでパスを回し始め、それに合わせて選手が走り出す、という感じです。
所謂、「速攻と遅攻」の切り替えの上手さ、です。
以前から、ブラジル代表の試合を観ていると「誰かが合図を出したのか?」と思うくらいスピードが変わるのが不思議でした。
その謎を解く鍵が前回のレッシュサミットでの「リズムとビート」のプレゼンにありました。
その骨子は「細かいリズム(ビート)は大きなリズムを包括する」というものです。基本のリズムを16拍子でとっていれば8でも4でも切り替えは自在となります。はたから見た時にゆっくりとした4拍子に見えても動いている側の体内は耐えず16拍子でいるから特にリズムを変えた認識は無いのでしょう。

そこで、頭に浮かんだのは、「ブラジルといえばサンバ」です。
サンバについては詳しくはわかりませんが、細かく早いリズムで音楽を奏で、それに合わせて腰や身体を動かす、というイメージはどなたにもあるのではないでしょうか。
また、一見(一聴?)ゆったりとした癒し系音楽のボサノヴァも実は非常に細かいリズムで構成されているそうです。
そう考えると、ブラジル人の身体には絶えず細かく早いリズムが染み込んでいて、それを国民的、民族的な音楽として共有していると考えられそうです。
まだまだ始まったばかりのW杯。日本代表の応援は勿論ですが、ブラジル代表の選手の試合ぶりや動きを着目するのも楽しみの一つではないでしょうか。


 
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