「印象と定義(若しくは意味)」
皆さんこんにちは。
まことに突然ですが、
「UFO」を目撃された事のある方はいらっしゃるでしょうか?
私はあります、しかも頻繁に。
恐らくみなさんも一度や二度ならお有りかと思います。
ここまで読まれて、
「何を唐突に眉唾な話を始めたのか…?」
とも思われた方もいらっしゃると思います。
ここに至るまでの思考に
「UFO=空飛ぶ円盤」
というイメージを持っていると特にそう感じられるかもしれません。
しかし、そもそも「UFO」とは
unidentified=未確認の
flying=飛んでいる、飛ぶことのできる
object=物、物体
の略称で、意味としては
「未確認飛行物体」
となり、
「何だかわからないけど、空を飛んでる物」は全て「UFO」になり、
「空飛ぶ円盤」は「frying saucerまたはfrying disc」
となります。
確かに通常の会話では、
「UFOは存在するのか?」などで使われる事が殆どですし、「空飛ぶ円盤」を多くの人が共通してイメージしていると思いますので、それは仕方がないのかもしれません。
このように、「印象」と「認識」がある程度共有出来ていれば問題は起きにくいのですが、自分とそれ以外の人の間にズレがある場合には、「伝言ゲーム」になる可能性が高くなります。
「白く柔らかくてして美味しいもの買ってきて」
と言われてマシュマロを買ってきたら
お餅が欲しかったのに、というような感じでしょうか?
と、前置きが長くなりましたが、
個人の中での解釈の範囲では「印象、イメージ」でインプットしても構わないと思いますが、他人に説明したり解説するアウトプットの場面では、先入観による誤解を防ぐために正しい「定義」や「意味」に基づく言葉を使わなければなりません。
レッシュ理論における、軸、5ポイントなどはきちんと定義されています。
特に5ポイントは解剖学的に意味がある上でその場所が決められています。
しかし、
「わかりやすくするため」とか
「難しい言葉だと伝わり難いから」
との理由で、伝える側(のみが)持つイメージとそれを表現するためだけの言葉が使用されているケースが見られる事が多くなりました。
レッシュの各セミナーに参加された方はご存知だと思いますが、私たちセラピーマスター級の廣戸道場スタッフが講師を務め、5ポイントの説明をする場面には必ずその箇所を指や手で示しながら行い、受講者のみなさんなもご自身の5ポイントを触って頂く、という手順をふみます。
何かを伝える場合、各個人の「印象」
に左右される事無くきちんとした意味が伝わる為に「定義された言葉」を用いる事が不可欠です。
前回の西澤先生のコラムにもありましたが、レッシュ理論では「準備と設定」が重要となります。その為にも指導されるお立場にあるマスター、コーチ級のみなさんには今一度再確認して頂きたいと思います。 |