「ビバ レッシュ理論」
2/8土曜日、首都圏は稀に見る大雪に見舞われて一面銀世界になりました。そんな中僕と、田畑さん、レッシュトレーナーの高瀬さんの3人は、全日本ジュニア体操クラブ連盟のセミナーを、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行いました。2/7~2/9の3日間、色々な講習が行われましたが、ほとんどの講習時間が1~2時間なのに対し、4スタンス理論の講習時間は3時間、全国各地から1チーム10名前後のチームが多数参加され、総参加者数270名、という注目度の高さでした。
お題は、跳馬の踏み切り方に対しての身体理論から見た見解、でした。
僕の考えた構成は、
①最初に肩甲骨ー仙骨ー足底を垂直、水平にする、ちゃんと立つ定義
②5ポイントの軸
③それを踏まえたうえでのリポーズ
ここまでが前半で、後半では、
④Aタイプ、Bタイプの軸の違い
⑤クロス、パラレルによる体幹の動きの違い
⑥時間があれば1タイプ、2タイプの違い
でした。
狙いとしては、体操はバランスを崩さずに技を完結させる競技であり、その技の難易度を競う競技であると考え、技に入る前、動き始める前の身体の準備の重要性を伝えて、身体を固めずに安定させる構えとして、①、②をレクチャーしました。
参加者の反応を見ると、オリンピックを目指すようなジュニアのメンバーや指導者であっても、身体の法則に関してはまだまだご存知ない事が多く、皆さんレッシュ理論にびっくりされていました。
それを踏まえて③のリポーズを行ったところ、最初から人並み以上の柔軟性がある選手達も、リポーズ後にはほぼ全員が柔軟性があがった事を実感されていました。
その後、Aタイプ、Bタイプの安定させる3/5の軸や、前軸・後ろ軸、動かす2/5のポイント、上昇・降下などの様々な違いを、タイプチェックをまじえながらお伝えし、跳馬の為の説明として、
助走の時にどこを水平にイメージして走ると頭の上下動が出ないか。
スタート時に前軸、後ろ軸どちらで構えるとスムーズなスタートがきれるか。
ロイター板での踏み切りの時に、そのまま上昇するのか、強く下に踏む意識を持つのか。
踏み切った後にいち早くどこのポイントを垂直に揃えて倒立するか、指導者としてはどこを持ってサポートするか。
腹筋などのトレーニング時にどこを安定させるか。
などなど、Aタイプ、Bタイプだけでもお伝えする事は多く、あっと言う間に終了時間になってしまいました。
手応えとしては、オリンピックを目指す様な競技の現場においても、身体理論としての介入の余地がまだまだ充分にあるという事、身体理論を競技の実際の技術にアジャストしていくことが強く求められている事、
を体感しました。
サポートしていただいた田畑さん、高瀬さんの伝える際の言葉の選び方や見せ方も大変勉強になり、今後は
整体師としての精度を上げる事はもちろんですが、生きた言葉として現場にアジャストしたり、より分かりやすいセミナーでの見せ方、伝え方を高めていけるよう、レッシュ身体理論の理解をより深めていきたいと思いました。
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