「報告と確認」
みなさんこんにちは。
今回の私のコラムは2月6日から9日まで参加させて頂いた千葉ロッテマリーンズのキャンプでの感想を書きたいと思います。
この度複数の選手や現場スタッフの方々とお話する中で共通していたのは、
「動く前の準備の重要性」
です。
ある投手(B1タイプ)は、
「プレートを踏む足(=右足=Bタイプの重心側)を意識して立つようにしてから球速が5キロ速くなった」
と話してくれました。
また、他の野手(やはりB1タイプ)は
「打席に入って構える前にしゃがんで腰を落とす事をルーティンにしている」
との事でした。
その他、「投げる前の立ち方で気持ちが悪い事がある」という投手(A1)にはその理由とタイプにあった立ち方をアドバイスしたところ
「調子のいい時はこんな感じで(キャッチャーの)サインを見られてます」
とか、またその他の選手にもそれぞれのタイプに特に柔軟性が必要と思われる箇所の緩め方をお伝えしたところ、軒並みいい手応えを感じて貰えたようです。
今回のキャンプで改めて感じたのは、
「いかに動く」
のではなく、
「いかに準備する」
のかが最重要課題、という事です。
プロ野球選手がトップアスリートだから、「準備さえ出来ていれば、あとは自然に動ける」というのもあるかもしれませんが、
トップアスリートでさえ「準備が出来ていなかったらまともに動けない」のです。ウォーミングアップもプロスポーツ選手はとても大切にします。怪我の予防だけでなく、その日の自分の身体の状態を確認し、できる限りベストのコンディションで練習や試合に挑む為です。
「準備の成否でその後の動きの成否」を察知する感性は準備を大切にすることでしか磨かれません。
小手先の動きで対処して一喜一憂するより、少々遠回りに感じるかもしれませんが、トップアスリートと同じ目線で自分自身の身体を見つめる癖をつける事が結果的に上達への近道だと思います。
最後に、ある主力選手の言葉を。
「ペナントレースの優勝チームの勝率は5割8分前後。ということはどう頑張っても4割2分は負ける、ということです。半々の確率と大きく変わらない結果を求めるよりも、試合前、また試合中の結果に至るあらゆるプロセスを自分は大事にしています。でないと、ベストを尽くした結果負けたあとの次の試合の切り替えが出来ないから。」
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