「指導するということ 後編」
こんにちは鈴木俊敬です。前回のコラム、指導すると言う事の続きですが、人に何かを伝えたい時に例えを使って良く説明すると思いますが、良い指導者のほとんどの方は非常に多くの解りやすく、面白い例えを持っています。
私の師匠である廣戸代表も例え名人でありますが、私がまだ駆け出しの頃、患者さんの身体を手荒に扱ってしまう時には、赤ん坊を抱っこするように、高価なワレモノだと思え、等々そういった例えで指導して頂いた事を今でも憶えています。今やっています整体セミナーでも受講者の方に良く使って指導してます。
廣戸道場の整体は骨組みに刺激を与え骨格を調整するのですが、背中を押す時には、患者さんの身体を突き抜け、ベッドを突き抜け、床を押しているイメージを持て!ご指摘頂いた事もありました。最初の頃はただ筋肉だけを揉みほぐそうとしてしまって刺激が身体の中心にまで届かなかったのですが、こう指導されて感覚を掴んだ事もありました。今でも初心に戻る時は床を押しています(笑)
患者さんや選手に接する時にはまずその方が、どんな性格で何が好きで、何が嫌いなどかをデータとして知っておく必要があります。身体のタイプだけではなく、そういった事も含めてトレーニングメニューを作ったりもします。そういった時の廣戸代表の例えは、女性をデートに誘ってオッケーをもらうにはどうすべきなのかという内容でした(笑)
当たり前なのですが、その女性が嫌いな事に誘っても来てくれる訳ありません、逆に嫌われるでしょう、、、映画が趣味と分かったら洋画なのか、邦画なのか、アクションか恋愛なのか色々考えると思います。それを自分が好きだからいってホラーに誘っては行けないですよね。少数ですが、好きな方もいると思いますが、、
ようは自分本位に考えて行動するのではなく、相手の事を考えて常に行動しなさいという事なのですが、意外に忘れがちな所でもありますよね。指導歴が長くなって行き、それなりに成果が出てくると自分本位になりがちなので、自分への戒めの意味を込めて忘れたくない例えですね。かくいう私もレッシュセミナーにおいてトレーナー歴30年以上の方に有り難いお言葉を頂戴しまして、改めて指導する難しさを感じ、もっともっと精進していかないと行けないなと感じた次第であります。
まとまりなくなりましたが、色々な事にご参考にして頂けたら幸いです。
それでは。
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