「指導するということ 前編」
こんにちは、鈴木俊敬です。
今回は指導するという事を題材に書いてみたいと思います。
皆さん、人に何かを指導した事があると思いますが、私は20歳位の時にスポーツクラブでトレーナーのアルバイトをしたのが、人に教える事の始まりで約20年間整体師、トレーナー、時にはセミナーの講師として携わってきました。
人生の大先輩の方々からすると、20年なんてまだまだひよっこなんですが、私なりにやってきて今現在も指導するのって本当難しいなぁ〜と実感しています。。
20代前半の頃はとにかく自分がいいと思った事は全部伝えていました。整体後の体操指導でも最低5個、多い時は10個指導していました。話した自分は満足感いっぱいですが、次回来られた時には覚えていない人がほとんどでした。しかもこんがらがって間違えて覚えて逆効果になってしまう始末、、、
ボクシング指導でも拳の握り方から、足のスタンス、ガードの位置まで事細かに言っても、スパーリングになるとハチャメチャ状態、、、
20代後半でしょうか、教え過ぎは良くないなと気づいたのは、、、状況にもよりますが、初心者の方には厳禁です。今となっては当たり前の事なのですが、要点を絞って話す、分かっていてもなかなかできないんですよね。直したい所はいっぱいあるのですが、グッとこらえるいうのが大事かと思います。
若い時は、「なんでこんなに親身になって指導してるのに分かってくれないんだよ!」と私を含め指導者の方なら、誰もが心の中で叫んだ事がある思いますが、何の事はない自分の教え方が悪かっただけなんですね、、、
それともう一つは言葉の使い方だと思います。これを読んで頂いてるレッシュトレーナーの方はタイプ別に言葉を選んで指導されていると思いますが、要点を話す時に簡単、難しいという言葉の使い方だけではなく、清音、濁音の言葉の使い方で人それぞれ理解度が変わって来てしまいます。
ボクシングのパンチの打ち方を教える時に、シュッシュッ!と打てと言うと理解しやすいタイプと、ズドン!と言った方が理解しやすいタイプがいますので、みんなを一緒の言葉で伝えようとするのは、無理があるのです。私はボクシングをしていた時は良くシュッシュッと言ってシャドーしていました。それが気持ち良かったのですが、ある日外国人のトレーナーに腰をいっぱい捻って、ズドンとパンチを打てと言われてフックを打ったらギックリ腰になりました、、、実話です(笑) その治療でカイロプラクティックに行ったのが、整体師になるキッカケでもありました。人生どう転ぶか分からないですね。
次回続きます。ではまた!
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