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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで5人の先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
西澤正樹施術師

第17回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹です。

平成22年4.月28日

 

「出産に立ち会って感じたこと」

今回担当します、西澤正樹と申します。
道場では実年齢(38)よりも若干若くみられがちな僕ですが、
実は立派な(?)2児の父でもあります。

先日、長女の小学校の入学式に出席する事が出来ました。
式の最中、元気に入場してくる娘の姿を見ながら、長女の出産に立ち会った時の事を思い出していました。

出産予定日を何日か過ぎたある日、自宅で晩御飯を食べている最中に、
妻は突然破水し、お腹から出てきた羊水でまわりが水浸しになりました。
すぐに救急車を呼び、病院に運ばれました。
病院に着いてからの妻は、時々襲ってくる陣痛と、激しい腰痛に叫び声(!)をあげながら耐えていました。
あまりの痛がりようにうろたえながらも、僕に出来た事は、一晩中、腰を擦り、
痛みを少し軽減させてあげる事位でした。

入院してから丸1日近く経った頃、分娩室に響き渡る、今まで聞いた事のない程の
妻の大きな叫び声(雄叫び?)とともに、ようやくお腹の外に血まみれのまさしく「赤ん坊」が出て来ました。

直後に胸の上にのせられた赤ん坊を抱きしめ、妻が最初に涙声で言った言葉は、
「やっと会えたね」でした。お腹の壁を隔ててしか会えなかった、母と子が初めて出会った瞬間でした。

出産に立ち会って感じた事は、最初は目に見えない程小さかった命を、約11ヶ月お腹の中で育て、これだけ苦しんで産むという行為は、物凄く手間のかかる大変な作業で、とてもアナログなものだなぁということでした。
それだけに「母の愛情は海よりも深い」のでしょう。
最近世の中はデジタル化がますます進み、スピードばかり求められる風潮があるように感じます。
面倒な事を極力しないで、つい結果をすぐに求める事にはしりがちですが、僕は、そこに到るまでの過程を大切にし、振り返って次に生かしていけるように心がけていきたいと思います。


 
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