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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部 関口裕之

第775回 一口コラム

今回の担当は
施術部 関口裕之です。

令和7年7月3日

 

「叩き潰した先に咲く花」

こんにちは。関口です。
さて昨今よく聞き、目にする言葉。
「個性を大事にしよう」「自分らしく生きよう」
雑誌のインタビューでも、自己啓発本でも、SNSのタイムラインでも、みんなが「自分らしさ」を主張し、唯一無二であることを目指しているように思います。

でも、その「らしさ」って、一体どこから来るんでしょうか?
最初から自分の中に備わっているもの?
それとも、周りと違う行動や見た目を選ぶこと?

最近読んだ能の漫画の中でこんな言葉に出会いました。
「悪癖を叩き潰して、叩き潰して、それでも残るのが“真の個性”だ」

能の世界では、まず型を徹底的に叩き込む。
そして、その中で無意識の癖をひたすら潰す。
それを何度も何度も繰り返す中で、最後にどうしても消えない「何か」が残る。
それが、その人だけの「芯」であり、「花」だといいます。

僕たちの日常でも同じかもしれません。
自分らしさを大事にしたいなら、まずは自分の中の「楽をする癖」や「取り繕う癖」を見つめてみる。
そして、それらを一つずつ削いでいく。
それは派手な作業ではないし、むしろ地味で苦しい、まさに修行のような行程です。

でも、その苦しい行程の先にしか、本当の「花」は咲かない。
最初から「自分らしさ」を押し出すのではなく、むしろ「余計なものを徹底的に捨てる」ことで初めて見えてくる。
そう考えると、「個性を出そう」と肩に力を入れる必要なんて、そもそもないのかもしれません。

足すよりも、引く。
飾るよりも、磨く。
悪癖を叩き潰した先に、それでも残るものが「真の個性」
能の舞台に立つ役者たちの言葉が、静かに強く、心に響いています。


 
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